日記

2023-09-24 11:16:00

来週10月1日のRe-openに向けて

2023/09/23()

 

先日お知らせしたRe-open日 101日、

残すところあと1週間となりました。

 

自ら日時を設定しておきながら

迫るその日に色々な感情が湧き

整理のつかない、あたふたな日々を送っております。

 

 

お菓子を作りたい!

その気持ちだけでお菓子の世界に飛び込んだ若者だった自分。 

 

苺のヘタ取り

フルーツの皮剥き

 

ショートニングを使っての

デコレーションの練習。

楽しい日々でした。

 

 

20年余りの歳月を経て

再びこの仕事に戻り

かつての恩師・仲間

疎遠になっていた多くの友人とも

再び会うことが叶い、

忙しくも充実した日々に

生きていることを実感しています。

 

再び良縁を繋いでくれた『お菓子』に

感謝の日々です。

 

 

店主である夫の持病を克服する唯一の手段

肝臓移植を経て、また細々とでも店を始めたい。

 

そんな目標を立て、長いお休みをいただきました。

 

 

昨年の7月に一旦お休みし、

クリスマスがダメならバレンタイン、

バレンタインが無理ならひな祭り。

そんな話をしつつ、先の予定に希望を持って夫婦間での肝臓の移植に臨みました。

 

お客様には多大なご理解いただき

長い月日をお待ちいただいたこと、

感謝という言葉だけでは言い尽くせません。

 

 

〈また夫婦2人で店を開ける〉

それはもう叶いませんでした。

 

これまで店番をしてきた自分が主力としての再出発です。

 

 

店主である夫はもういません。

術後間も無く、遠く空の彼方に旅立ってしまいました。

 

 

夫が始めた店。

すべてをひとりで

私にも言わずに進めた部分が大半です。

 

お店の方の事以外は、

それはもうわからないことだらけ。

 

1人でお店を再び開けるなど

無謀な状態でした。 

 

でも自分のやるべきことはお店を再開すること以外ない。

 

いつも温かい言葉で励ましてくださるお客様に

ここで店を終了する選択など

とてもお知らせできませんでした。

 

 

以前は試作品の最終判断だけ自分がする。。。

重要な任務を務めさせてもらっていたんだなと

改めて思い返しています。

 

今は何も言ってくれないけれど、いつも私の意見を最優先にしてくれた

夫の天からの声を受け取り、

来たる101日に向け前に進んでいます。

 

 

1人で継続しようとしていることも

無謀な事だということは

客観的には理解しています。

 

でも夫が自身でやりたかったこと、

代わりに自分が出来るかどうか

ダメだとしてもやらせてもらいたい、

そう思ってのチャレンジです。

 

呆れてしまう方もいるだろうと思います。

元々夫婦だけで効率の悪かったところに、ですので

 

 

休業前まで2人でやってこれたのは

わずか2年間だけでしたが

その中で最も重要と感じたこと。

お客様とコミュニケーションを図ること

 

私に出来ることといえば

その部分です。

 

『美味しい』

『また食べたい』

 

そう感じてもらえる要因のほとんどは

『心=気持ち』だと気付きました。

 

私たち夫婦が揃ってお世話になった恩師も

同様のことを信念としています。

 

気持ちは伝わる

 

そう信じて

無謀な再開にチャレンジします。

 

 

あと1週間。

 

空から見ている夫も

気が気じゃないかもしれません。

 

 

なんでこんなに融通が利かないの?

と感じさせることが多くあると思います。

 

理解してくださっているお客様が多くいたら

融通の利かなさへの怒りも

少し和らぐかな、と思い

お話しさせていただきました。

 

勝手を言って申し訳ありません。

 

 

自分を救ってくれたお菓子に敬意を払い

頑張りたいと思います。

 

 

悲しい顔も

笑顔にできる

 

そんなお菓子を

作っていきたいと思います。

 

 

10/1() 12:00

 

お客様にお会いできることを

心より楽しみにしております。

 

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#カモミールとパプリカのレモンケーキ