日記
来週10月1日のRe-openに向けて
2023/09/23(土)
先日お知らせしたRe-open日 10月1日、
残すところあと1週間となりました。
自ら日時を設定しておきながら
迫るその日に色々な感情が湧き
整理のつかない、あたふたな日々を送っております。
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お菓子を作りたい!
その気持ちだけでお菓子の世界に飛び込んだ若者だった自分。
苺のヘタ取り
フルーツの皮剥き…
ショートニングを使っての
デコレーションの練習。
楽しい日々でした。
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20年余りの歳月を経て
再びこの仕事に戻り
かつての恩師・仲間
疎遠になっていた多くの友人とも
再び会うことが叶い、
忙しくも充実した日々に
“生きている“ことを実感しています。
再び良縁を繋いでくれた『お菓子』に
感謝の日々です。
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店主である夫の持病を克服する唯一の手段
肝臓移植を経て、また細々とでも店を始めたい。
そんな目標を立て、長いお休みをいただきました。
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昨年の7月に一旦お休みし、
クリスマスがダメならバレンタイン、
バレンタインが無理ならひな祭り。
そんな話をしつつ、先の予定に希望を持って夫婦間での肝臓の移植に臨みました。
お客様には多大なご理解いただき
長い月日をお待ちいただいたこと、
感謝という言葉だけでは言い尽くせません。
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〈また夫婦2人で店を開ける〉
それはもう叶いませんでした。
これまで店番をしてきた自分が主力としての再出発です。
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店主である夫はもういません。
術後間も無く、遠く空の彼方に旅立ってしまいました。
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夫が始めた店。
すべてをひとりで
私にも言わずに進めた部分が大半です。
お店の方の事以外は、
それはもうわからないことだらけ。
私1人でお店を再び開けるなど
無謀な状態でした。
でも自分のやるべきことはお店を再開すること以外ない。
いつも温かい言葉で励ましてくださるお客様に
“ここで店を終了する“選択など
とてもお知らせできませんでした。
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以前は試作品の最終判断だけ自分がする。。。
重要な任務を務めさせてもらっていたんだなと
改めて思い返しています。
今は何も言ってくれないけれど、いつも私の意見を最優先にしてくれた
夫の天からの声を受け取り、
来たる10月1日に向け前に進んでいます。
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1人で継続しようとしていることも
無謀な事だということは
客観的には理解しています。
でも夫が自身でやりたかったこと、
代わりに自分が出来るかどうか
ダメだとしてもやらせてもらいたい、
そう思ってのチャレンジです。
呆れてしまう方もいるだろうと思います。
元々夫婦だけで効率の悪かったところに、ですので…
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休業前まで2人でやってこれたのは
わずか2年間だけでしたが
その中で最も重要と感じたこと。
“お客様とコミュニケーションを図ること“
私に出来ることといえば
その部分です。
『美味しい』
『また食べたい』
そう感じてもらえる要因のほとんどは
『心=気持ち』だと気付きました。
私たち夫婦が揃ってお世話になった恩師も
同様のことを信念としています。
気持ちは伝わる
そう信じて
無謀な再開にチャレンジします。
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あと1週間。
空から見ている夫も
気が気じゃないかもしれません。
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なんでこんなに融通が利かないの?
と感じさせることが多くあると思います。
理解してくださっているお客様が多くいたら
融通の利かなさへの怒りも
少し和らぐかな、と思い
お話しさせていただきました。
勝手を言って申し訳ありません。
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自分を救ってくれたお菓子に敬意を払い
頑張りたいと思います。
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悲しい顔も
笑顔にできる
そんなお菓子を
作っていきたいと思います。
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10/1(日) 12:00〜
お客様にお会いできることを
心より楽しみにしております。
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#カモミールとパプリカのレモンケーキ